「塩化マグネシウム」
(フレーク状、粒状)
塩化カルシウムより環境にやさしく、持続性の高い凍結防止剤・融雪剤があります。
「塩化マグネシウム」は製塩副生ニガリを主原料としているため、通常使用条件では人体に対する毒性がありません。有害物質(鉛・砒素・水銀・カドミウム・クロム・PCB等)は検出限界以下であり、食品添加物規格基準に達しております。また、可燃性・爆発性等も全くない安全な製品です。
塩化マグネシウムの特徴
特徴1様々な散布条件(機械設定・地理的条件等)に対応する形状別ラインナップ
「フレーク状」、「粒状」をご用意しました。これにより斜面のある路面への定着がより一層期待できます。
形状 |
路面定着性 |
撒布作業性 |
フレーク状 |
○ |
△ |
粒状 |
○ |
◎ |
特徴2持続性に優れ、路面に長く残り、効果が持続します
下のグラフで判るように、塩化カルシウムに比べ溶解度がゆるやかなため、流出量が少なく、路面に長く残り、効果が持続します。
特徴3氷点降下が優れており、再凍結する可能性が少ない
凍結温度が塩化マグネシウムの方が低いため、寒冷地や撒布後の急激な冷え込みでも、塩化カルシウム等に比べ、再凍結する可能性が少なくなります。
たとえば、路面に剤が残っていても-15度になった場合、塩化マグネシウムを撒いた路面は凍結しませんが、塩化カルシウムだと凍結するということになります。
特徴4金属に対する腐食性が低く、コンクリートにもやさしい
それぞれ5%溶液を作り、その中に軟鋼板を48時間浸漬後、96時間気中に放置するのを1サイクルとし、これを3サイクル繰り返し、腐食性を見た結果が下のグラフです。これを見て判るように塩化マグネシウムは塩化カルシウムより腐食性が低いことが確認できます。
コンクリートへの影響についてですが、コンクリート表面が除々に剥離していくスケーリング劣化も、塩化ナトリウム>塩化カリウム>塩化マグネシウム の順となっております。
特徴5安定供給ができます
塩化カルシウムは、ソーダ工業の副産物なので、発生量の調整が困難であり、供給面が不安定ですが、塩化マグネシウムは海水から製造するので、安定供給が可能です。
塩化マグネシウムの散布方法
1.固形撒布の場合
- ●薄い氷や少量の雪は1平方メートル当り、20~50g撒布してください。
- ●15mm以上の厚い氷や5cm程度の圧雪を溶解する場合は、1平方メートル当り0.4~1kg撒布してください。
- ●大雪の場合、まず除雪機で路面を傷めぬよう除雪した後、1平方メートル当り0.4~1kg撒布してください。
2.溶液撒布の場合
- ●圧雪や氷を急速に溶解して、早く交通可能な状態にする場合は、固形より溶液撒布をお奨めします。濃度は「特徴3」で述べました氷点降下のグラフを参考に調整してください。目安は、50リットルの水に塩化マグネシウム25kgを溶解すると約20%溶液が65リットルできます。
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